CLUB RUN 2007.9.9

ALFA164 O.C. 全国クラブラン in 蓼科2007

2007.9.9 長野・蓼科周辺

1. クラブランの準備

今年も恒例の秋の全国クラブランの季節がやってきました。
秋の蓼科でのクラブランはALFA164オーナーズクラブ設立当初から続いていている年中行事で、ここ数年は事務局の510190さんに取り仕切りをしていただいておりました。昨年のクラブラン終了時からその長年の労い?を兼ねてBUSSO東日本支部長から「来年のクラブランには510190さんはお客さんとして来てもらって準備はこっちでやるよ。」と発言しておりました。実はこのときからいやな予感はしてたんですけどね(笑)

クラブランの1ヶ月前くらい前にBUSSOさんから電話があり「クラブラン来る?来るんなら会計お願いしていい?」と連絡が入り、予感は的中しつつも執行部メンバーの手前(私、こう見えても一応会計係です)NOとは言えず「わかりました。」と返事している自分がおりました。510190さんに洗脳されて115 Spiderに乗り換えてしまったため、510190さんと相談しながら整備方針や部品発注をお願いしておりますので、わりと最近510190さんには会う機会が多く、クラブラン直前になっても延々と進まぬBUSSOさんへのお小言の聞き役となったり、まさに板ばさみ状態となっておりました。とまあ、実はいろいろな裏事情がありつつ当日を迎えた訳ですが、いざ自分の乗っていくクルマがないことに気づきました。115 Spiderはまだ整備中だし実家のコクサン車で行くのも芸がないので、私を洗脳した罰として510190さんの916 Spiderを召し上げてそれで行くこととしました。哀れな510190さんは友人と一緒にその方のグリーンの115 Spiderで参加です。

2. 談合坂サービスエリアにて

今回は当日のみの参加でしたので、これも毎年のことですが早朝の中央道・談合坂SAに集合です。眠い目をこすりつつ起床しましたが、別に少しくらい遅れても前泊組もたいがいは呑んだくれて集合時間に来れない人もいますので、まあ大丈夫でしょう。ちなみに今回はBUSSOさんが諸般の事情により急遽参加できなかったことが幸い?して、前泊組の夜の宴はほどほどだったと見えて、きちんとみんな集まっていました。談合坂SAには当初の中央道組の他に、上信越道周りで蓼科入りする予定だった埼玉組も、前日通過した台風の影響で上信越道に不通区間があったために、新しく開通した圏央道経由で集まったので結構な台数となっていました。走行中の斜め後ろから見た164が個人的に好きなアングルなので、第2集合場所の諏訪ICを降りた「おぎのや」までその華麗な姿を見つつ編隊走行と行きたかったのですが、164軍団はあっという間に視界から消えて行ってしまいました。
残された私はグリーンの115 Spiderと仲良く巡航していたのですが、突然ものすごい音と共に何かがフロントガラスにあたりました。でも、最初は当たったフロントガラスも特にひび割れが進行することもなかったので、前の115 Spiderが小石か何かを拾って巻き上げてしまったのかなと軽く考えていたのですが、ふっと前を見るとお尻が下がっているではありませんか!正確にはマフラーエンドが下がっていて今にも地面にくっつきそうでブラブラしているではありませんか!びっくりして510190さんに電話して「マフラーのネジがはずれたみたいでてマフラー…グラグラです。たぶんそれがこっちのフロントガラスにヒットしちゃいました。」 おぎのやまで巡航速度を落として何とか辿り着いたのですが、やはりボルトとナットが脱落していました。普通ならこういう場面でちょっと凹むのが一般常識というものですが、ちょっと古い中途半端なALFAROMEOなどという変態クルマの集まりなので、結構みんな楽しそうです。Spiderの周りに人が集まってきて、頼まれてもいないのにゴソゴソとそれぞれの工具箱からボルトやナットを取り出してきて、適当に合うものを取り付けて無事ことなきを得ました。皆さん「他人の」トラブルがあるとうれしいのでしょうね。「自分の」ときは面倒だから嫌ですけどね。

3. 蓼科パークホテル駐車場

そんなこんなでレポートには事欠かない軽い話題も提供してもらい毎年同じ開催場所である蓼科パークホテル駐車場に到着しました。既に164は発表以来今年で20年で、日本に輸入開始されたのが確か1989年ですからもう18年経ちます。最近ではさすがに街中でもめっきりすれ違う機会もなくなってきましたが、ここに来ると普段はどこで生息しているの?と思うほど、たくさんの164に出会うことができます。

今回も16台の164が集まってきていましたが、SHINGOさんのチキチキマシーンのA以外の15台はQVもしくはQ4でした。本国ましてや日本においては稀少車であるQV・Q4がこれだけ一堂に見られるのは相当圧巻ですが、と同時に自分もかつて164に乗ってましたので大きな声で言えませんが「変態クルマにはちょっと変わってる人も多いな。」ともちょっぴり思います(笑)あくまで一般常識の範囲のなかですよ。
でも、ひとつ言えることは、高級車や貴重なヒストリックなクルマの集まりによくあるような、なんとなく人とクルマが不釣合い、無理して人がクルマに寄り添っているような変な不快感を伴わないのが、我がALFA164オーナーズクラブの良いところです。もともと脂の抜けきった年数が経過して既に市場価値から見放されていて、面倒見るのを放棄するととたんに鉄くずに化けるようなクルマであることが幸い?して、それぞれのオーナーがそれぞれのスタイルでクルマと接していて好感が持てます。オリジナル主義の人、モディファイ大好きな人、その中間の人、自分の164を自分の好みに合わせて手を入れています。うまく表現できませんが、変にクルマに肩入れしていなくて、人とクルマの距離感が自然であると。

4. タイムラリー

BUSSOさんの代打Nanao東日本副支部長の取り仕切りで始まった今年のタイムラリーですが、今年のラリーははっきりいって難しかったです!タイムラリーとは基準タイムを設定して、そのタイムを知らされずに同じコースを走行して一番基準タイムに近い走者が勝ち、というものです。速さを競う訳でもなく、特に今回はコースも簡単でした。「道は一本道で往復するだけで、コマ地図などないのにどうして難しかったの?」と突っ込みが入りそうですが、何が難しかったってyossuieさんが走る麦草峠の往路(上り坂)の基準タイムを復路(下り坂)で競うのですから、基準タイムなんてあってないようなもので、申告タイムは走行タイムに適当に時間を加算しないといけないということです。
要するにあてずっぽタイムを申告してその誤差が少ない人が勝ち、となるわけです。 まあ、BUSSOさん考案のタイムラリーですから仕方ないですけどね。上位者にはイタリア自動車雑貨店提供の豪華賞品がありますが、これも毎年恒例ですがビリはレポート係です。そうです、レポート書いているということは私がビリでした(悲) いままで何回もタイムラリーに参加してブービーはあったのですが、さすがにビリはなかったんですけどね。今回まずかったのは往路は青がえるさんの115 Spiderで、復路は510190さんの916 Spiderで走行してしまったことも敗因でした。往路は周りの緑を感じながらオープンにしてゆっくりまったり走行して後続車にも抜かれるありさまでした。復路はこれじゃ本当にビリになっちゃうと思って、ちょっと気合いれて下ってきて1分加算で申告したのですが。っていうかyossuieさん、基準タイム今回遅くなかったですか?次回はもっと速く走ってね。

5. 昼食とオークション

昼食は昨年のものすごい量の焼肉を反省して今年は和食に変更したそうです。料理は相変わらす豪華だったし、冷えたビールも旨かったです。すっかりビールで出来上がってしまいましたので、まったりして酔い醒まししたかったところですが、毎年恒例のオークションが始まりましたので集金係りです。お客さん状態で普段と勝手が違いなんとなく落ち着かない510190さんにオークション進行役をお願いして始まったオークションですが、例年のように下着から部品まで様々なものが出品され、どんどん落札されていきました。洒落で出品されたものはともかくとして、今回164の部品を落札した方はお得でしたよ。Super以降の適合部品の出品がほとんどだったので、Q4乗りの間でしか落札相手がいなかったのも幸いしたのかもしれません。
いずれにしろこういうものはいざ必要な時は在庫切れだったり、部品単体でのバラ売りはしなかったり、あっても結構な値段となる場合が多いので、せっせと集めておいたほうが賢明です。洒落物では、個人的にブリーフは落札しておけばよかったなあと思いました(笑)後から聞いたのですが、あのブリーフはALFAROMEOのロゴ入りだったそうです。これもいざというときに役立つかもしれませんし。(いざってどんなとき?) 皆さんで落札いただきましたオークション収益は昼食時の飲み物代にあてさせていただきました。ご協力ありがとうございました。

6. 集合写真・解散

駐車場に戻って集合写真の撮影も終わり、これで一旦は2007年の秋のクラブランも終了しました。駐車場で余韻を楽しんだり、温泉に入って疲れを癒したり、それぞれの思いを馳せながら時間が経過していきます。私は酔い覚ましと中央道の渋滞回避のため、他の東京方面組とともに温泉に入って時間を過ごしました。温泉に入って裸でクルマ談義に酔いしれるのも、蓼科に来る楽しみのひとつです。でも、クルマだけの付き合いであれば、皆さんこれほど長く毎年蓼科には来ないのではないでしょうか?確かにオーナーズクラブですので、困ったことがあれば今朝の「Spiderボルト脱落事件」のようにどこからもとなく手を差し伸べてくれる、修理で困ったことがあれば誰かが豊富な知識でサポートしてくれるでしょう。ただ、それだけでは一過性のものでクラブは長くは続かないと思います。Nanaoさんが温泉で言ってました。「普段は164を手放そう思っても、ここに来てたくさんの164を見ると持ち続けたくなる。」と。クルマ自体の魅力はもちろん必要ですが、それだけではそのクルマは長く維持できません。クルマを取り囲むオーナーズクラブメンバー同士の対話や、そこから発生するクルマ以外の談義や人間関係も良好でないと、クルマを維持することだけが目的となってしまい疲れてしまいます。だからこそ164を降りたメンバーも居心地がいいので、ついつい居座ってしまうのではないでしょうか(笑) そういった意味ではALFA164オーナーズクラブは、ハード面・ソフト面においても長くクルマを維持できるいい環境ではないかと思っています。

7. 後日談

と、本来であればこれでレポートは終了して「また来年よろしく。」みたいな書き方で終わるのでしょう。でも、これで終わりじゃないんですよね。さすがALFA164オーナーズクラブ。先ほどのとおり帰路は他の東京方面組とともに中央道の渋滞を回避すべく、麦草峠を越えて佐久ICから上信越道経由で帰ることにしました。温泉には入ったあと一休みしてから、さあ出発となったわけですが、グリーンの115 Spiderのマフラーハンガーがまた外れてしまいました。実はタイムラリーのときにもマフラーボルトが外れてしまったので、都合3回目です。今度はセンターマフラーのハンガーも外れてしまったようで、マフラーは完全に地面を擦ってしまいました。火花を散らしながらの走行は危険ですので、すぐに修理が必要です。私は運悪くグリーンの115 Spiderの前で走行していたので、「後続車が来ないな?」と思いながらも916 Spiderで麦草峠を快調に飛ばしていたのですが、510190さんから電話があり「工具が916 Spiderの中にあるので戻ってきて。」と言われて急遽Uターン。タイムラリーでビリとなった道をまた往復することとなってしまいました。だいぶ麦草峠を下ったところに後続車がいましたが、そこにいたのはやっぱり楽しそうな集団でした。115 Spiderのお尻に男たちが集まってニコニコしていましたので、一般人から見れば、やっぱり変態と思われても仕方ありませんね(笑)

せっかく戻ってきたのに916 Spiderの工具箱のなかには使えそうなボルトも針金もなかったので、一時はもりおかさんの大事なラジコンのアンテナまで供出してマフラーに巻き付けようとしましたが、「これは?」ともりおかさんが差し出してくれたのは電気配線などを束ねる「タイラップ」と呼ばれている結束バンドでした。これをハンガーの孔に通して、更にアースコードをマフラーエンドとジャッキポイントに巻きつけて何とか修理できました。それぞれのクルマのトランクに入っていた緊急資材とメンバーの知恵を絞った結晶により、この後はマフラーは脱落することもなく無事だったとのことでした。
今回のクラブランは自分が510190さんの916 Spiderを強奪してしまったのは間違いの始まりで、タイムラリーでビリになってレポートを書かされる羽目になってしまい散々でしたが、それが幸いして?皆さんが最も喜ぶ修理ネタを提供できましたので、よしとしましょう。来年はレポート当番にはならいようにブービー目指します。じゃあ、皆さん、また来年蓼科でお会いしましょう。「あっそうだ、510190さん、自分の115 Spiderのマフラー脱落しないように部品注文しておいてよ。」

Report by ryuta
Photo by チェリー・SUGI・もりおか