CLUB RUN 2003.9.7

ALFA164 O.C. 10周年記念全国クラブラン in 蓼科2003

2003.9.7 長野・蓼科周辺

昂ぶるキモチ

明日は、いよいよ待ちに待ったクラブランだ。早起きに備えて早めに寝ようとするのだが、気持ちが昂ぶってなかなか寝付かれない。この歳になって何故なのかは判らないが、クラブランの前夜はいつもこうだ。横にいる嫁が、そんな私の姿を見てほほ笑んでいる。まるで子供を見るような眼差しで・・・。
そして迎えたクラブラン当日。
おおぉ!!素晴らしいグッドウェザー!早速、愛機のQVの点検を行う。オイル良し!冷却水良し!空気圧良し!もちろんボディは昨夜洗車してピカピカだ。ほどなくして、今日の私のパッセンジャーの「山ちゃん」がやってくる。さあいくぜよ、クアドリフォリオ!始動一発!今日も快調だ。心なしかエンジンの音も喜んでいるように聞こえる。

全速前進!

名古屋高速を軽く流し、ヤスさんと待ち合わせした内津峠PAに到着する。うおおぉ~ ヤスさんの銀QVも悩ましいほど磨き込まれているぜ!軽く挨拶を交わしている間も、2台のクアドリが「早く、早く」と、全開をせがんでいる様だ。「今日は軽く行きましょう」と、私がヤスさんに告げる。もちろん、愛機に跨ればそんな示し合わせは用を足さないのは、言うまでもない。幸い、早朝の中央道は、一般車両も少なく絶好のハイスピードツーリングの舞台に変わった。抜きつ抜かれつ、お互いの排気音を楽しみながらのハイスピードドライビングは、車好きにとって最高の一時だ。
まるでなにかに取り付かれたように、2台のクアドリは、狂ったように飛ばしマクっていた。それにしても、斜め後ろから見る164の美しさはどうだ。疾走する164は、どんな車にも変えがたい姿を見せつける。ヤスさんも同じ事を考えているのだろうか。諏訪インターまでの180kmの距離をこんなに短く感じたのも、久しぶりの様な気がする。
インターを降り、今日の集合場所の「蓼科グリーンバレーパークホテル」までの市街地をランデブーしながらゆっくりと走行していく。標高が高くなるにつれ、はっきりと空気の澄んでくるのが判る。車の窓を全開にして外の空気を胸いっぱいに吸い込む・・・いよいよ到着だ。

再会

指定された駐車場に車を滑り込ませると、「おおぅ!510190さんだ!」、510190さんの顔を見て今日がクラブランなんだと実感する。車を指定の場所に止め、モーニングコーヒーを飲むためにホテルのロビーに向かう途中にも、あちらこちらに164の姿が・・・。
途中、ひときわ輝く個体を発見。「Chousukeさん号だ・・・」ホテルの車寄せの前で、早朝に愛機を洗車するChousukeさんの顔が、脳裏によぎる。「KENさ~ん」ホテルの二階から私を呼ぶ声がする。チェリーさんだ。昨夜は眠れたのだろうか? 私の視界に、怪しい人影が映る。「BUSSOさんだ」、恐る恐る声をかける・・・「おはようございます」・・・。
ロビーに入ると懐かしい顔が・・・「SADAさんだ」、お連れの方といい雰囲気。思わず声をかけるのを、躊躇する・・・。その脇にはゴールドの軽量ホイルが決まっている、とまるさん号とプロテオレッドが美しい、okuさん号。周りを見回せば164以外の車も続々集まっている。青ガエルさんのジャガーSタイプの姿も見える。上品だ、上品すぎる~。最近、気になる156スポーツワゴンも見かけた。もりおかさん号。
どの車を見ても輝いている。 オーナーの愛情が、ひしひしと伝わってくる。

タイムラリーへ出発!

さあ、時間だ。駐車場に戻りいよいよ開会だ。自己紹介も終わり、引き続き、今日のメインメニューの「10周年記念タイムラリー」のドライバーズミーティングが始まる。今日のナビゲーターの「山ちゃん」が、鋭い突っ込みの質問をする。今日のコースは「510190さんの気持ち」で走れば良いらしい・・。私は隣で思わずほくそえむ。「もらった! 今日のトップは間違いない」。
チェックポイントに先回りするのはBUSSOさんとkintaさん(相変わらず見た目は若い)。しかし黒QVを駆るマイケルを目撃したのもその時だった。いったいあれは、誰だったのだろう?
1号車の出走までの空き時間で、いろいろなメンバーと懇親する。「極悪QV」を駆るたなかさん、相変わらず渋いBaliさん、渋い色のQ4乗りGITANEさん、はじめましてスッド@越谷さん、縁の下の力持ちkobmicさん、オールドアルファの歩く広辞苑SUGIさん、QVお披露目のOOSHIMAさん。みんな愉快な人達だ。
話はつきないが、いよいよ1号車のochayaさんの出走だ。顔に似合わずジェントルなスタートだった。普段の彼はどんな方なんだろう。街宣とかするんだろうか。
510190さんの「5、4、3、2、1」のカウントダウンに合わせてまるでラリーのスペシャルステージのごとく飛び出していくNanaoさん。「うぅ~ん、足が決まっとるな~」と感心するのもつかの間、たなか号が爆音響かせ出走する。「負けた・・・」音量では完全に敗北だ・・・

熾烈なバトル?

いよいよ、私の出番だ。ナビの「山ちゃん」は完全に酔っ払っている。「大丈夫だよ・・・」自分を慰める。取り合えずコースを作った、510190さんの気持ちになってゆっくりと流す。
ふと、ルームミラーに視線を向けると「なんじゃ~ ありゃ~」 6つ目ヘッドのES30、SZ、ONISHIさん号がすっ飛んでくるではないか。
あまりの迫力に車線を譲ると何事もなかったように私を追い越していく。「510190さんの気持ち、510190さんの気持ち・・・」と自分に言い聞かせていた私だが、頭の中で何かが「プチン」と切れた音がする。吸いかけのタバコを慌ててもみ消し、素早くシフトダウン。
低く身構えたフロントスポイラーから火花を散らしながら疾走するSZの背後に接近するのは、わけはなかった(と思えただけかもしれない、多分)。前方に出現した三差路を、赤のSZに続いて左折するのに、なんの躊躇もしなかった。ルームミラーを確認すると、後ろにはSUGIさんのスパイダーの姿も見える。
 「左折で間違いない」
そう確信した私は前方を走るSZの追撃の手を緩めることは決してしなかった。すると急にSZがスローダウンし道端に停まった。「勝った」、勝利を確信した私は、勝利の笑みを浮かべながら赤のSZの横を通過した。SZの横を抜ける時にONISHIさんの顔が笑っているように見えたのは、きっと気のせいだろう。私には、ONISHIさんの悔しさに歪んだ顔が笑っているように見えたんだ。きっとそうに違いない。今の私には、これから降りかかる悪夢のような出来事を予感する術は持たなかった。

やっちまったい!

しばらくは、気分良くドライブしていたが、私の脳裏に少しの不安がよぎるのにたいした時間はいらなかった。ナビの「山ちゃん」はすでに熟睡していて「イビキ」までかいていた。いや、これは510190さんの、私達を不安がらせる為の策略に違いないと勝手に解釈した私は、すでに諏訪インター近くの茅野駅に到着していた。
道路はどんつきT字路だった。虚しくもそこには、コマ図にあるような看板は無かった。510190さんの説明にはなかったことだ。
慄く私に、突如携帯が鳴り響いた。受話器を取る私の耳に聞き覚えのある声が届いた。電話の主は、先ほど見かけた「マイケル」からだった。
「ハロー、KENさ~ん」その声に我に返った私は身体から血の気が引くのを、覚えた。
「また、やっちまったい!」
「ハイ、リタイヤしまつ」
力なく答える自分が情けなかった。
途中、スタンドでガソリンを補給して、店員になにげなくホテルまでの道順を聞きだしたのは、言うまでもない。
帰りの道中でクラブの方の164を見かけた時はまさに「地獄に仏」の気分であった。肩を落として駐車場に戻った私に追い討ちをかけたのは、510190さんのキツイ一言であった。「KENさん、リタイヤですね、クラブランレポートお願いします」
ほほ笑みを浮かべながら510190さんに言われたとき、私に出来る事といえば、ただ頷くことだけであった。すぐに立ち直ることが特技の私は、「腹がへっている」ことに気づいた。さあ、気を取り直してご飯だ、ご飯だ~

貴重な賞品

食事会場につくと、豪華な食事がツンとすまして待っていた。私の対面には、junior-z1300さん、TAKAOさん、SHINGOさんが、座っていた。その方達に知らず知らずのうちに車の整備についての能書きをたれていた。私の悪い癖だ。
タイムラリーの表彰式が始まり、奇しくも、私が一番先に賞品を頂いた。賞品は世界に10部は無いと思われる貴重な代物だった。感激した。執行部さんの心遣いに涙がでた。2001年のカレンダーだった。一等賞は、junior-z1300さんだった。素晴らしいタイムだった。まさに職人芸だ。恐るべしおやじだ。ニ等賞は、たなかさんだった。きっとズルしたに違いない・・・
クラブフラッグの表彰式も行われた。厳選なる投票の結果、栄光に輝いたのは、kintaさんの作品だった。私も一番気にいっていた作品だけに嬉しかった。

お風呂の謎

楽しい時間の過ぎるのは早く、食事会場は、お開きの時間になった。外に出ると、辰巳出版の方が、参加者一人一人の写真とインタビューをしていた。チェリーさんもいつものごとく、写真を撮りまくっていた。いつもながら本当にご苦労様です。初三さんもチェキで一生懸命撮ってくれていた。実は私、初三さんの隠れファンです。私はというと、折角デジカメを持参したのに、電池を入れ忘れていた。
そうだ!忘れていた。危ないところだった。温泉に入らないかんがや。ということで温泉に入りにいった。ホテルのロビーで、まるさんと会った。露天風呂は地下2階だよ、とまるさんに聞いたのに、ご本人は屋内風呂に入っていたのはなぜ???
温泉から出て生き返った私が最初にしたことは、「ビタミンスーマッチ」を腰に手を当てて飲み干すことであった。

また会う日まで!

駐車場に戻ると東京方面のメンバー達がたむろっていた。なんでも先発部隊がひどい渋滞にはまっているのでそれを避ける為に少し時間をずらす作戦のようだ。
田舎に帰る私達には渋滞の心配はなかったが、帰途に付くのが名残惜しくて暫らく、うだうだしていた。この素敵な顔ぶれと次に会えるのは何時なんだろうと、ぼんやりと考えていた。仕事柄、いろいろなクラブに顔を出す私ですが、やはり164O.Cは、最高です。本当に入会して良かったと思います。皆さん個性的で愉快なイタリアンです。
帰り際に見送ってくれたメンバーさんの顔が滲んで見えたのは、夕焼けのせいではなさそうだった。楽しいひとときをありがとう!
「またあ会う日まで」
Report by KEN
Photo by チェリー